小学三年 片寄 耕輔
帰り道一人で歩いてたら
さくらの花びらが落ちてきた
道のアスファルトに花びらが落ちた
木の枝に
「さようなら」
と言いながら落ちてきた
もう会えないとかなしんで
花びらがひらひらと落ちてきた
やがて春の終わりに
友だちの花びらも落ちてきた
夏秋冬がすぎまた一つ年下の
さくらがさいている
木の枝に
「こんにちは」
と言いながらさいている
何十年 何百年 何千年をくりかえし
今もさくらがさいている
(郡山市教育委員会発行『ぼくらのひろば』第五十三号より)
●
小学四年 高橋 駿
小さな小さな
起き上がり小ぼうしが
何度も何度も
くじけずに
転んでも起きあがる
転んだままのときはない
何度も何度も
くじけずに
ぼくも
起き上がり小ぼうしのような
人になりたい
●
小学三年 佐藤 慈貴
いのち
家族
友だち
食べもの
世界
地球
広い心
どれもぼくが なくしたくないもの
どれもぼくが まもりたいもの
悪いウイルス
地しんとカミナリ
悪いことをする人たち
いじめで人をキズつけること
せんそうで人をころすこと
みんなの地球をよごすこと
どれもぼくが なくしたいもの
どれもぼくが イヤなもの
なくせる人に ぼくはなりたい
(郡山市教育委員会発行『ぼくらのひろば』第五十四号より)
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