すもう

小学四年 宗形 衣織莉 

 

 

ちょんまげ姿の大きな体

強さを表すおびの色

しこをふむ力士。

「よいしょー。よいしょー。」

見ているみんなで声をかける。

土ひょうにまく塩が

まるで雪のよう。

「はっきよいのこった。」

行司の声が館内にひびく。

「バチン。」

体と体がぶつかりあう。

力士たちは砂だらけ

ちょんまげくずれ、まわしもとれそう。

でも、勝負する力士、

カッコイイ。

 

 

 

 

ぼくはてん校生

小学二年 平出 悠真

 

ぼくは

てん校生

学校のことは

あまりしらない

 

てん校するときは

さびしかったけれど

あたらしいともだちは

たくさんできた

 

でもきんちょうする

はじめて行く学校だから

 

でも、らい年は

なれるはず

 

もしぼくのクラスに

てん校生がきたら

やさしくして

あげたいな

 

 

 

 

黒板けし

小学六年 芳賀 菫

 

ゆっくり黒板をけす

すると粉がまった

 

ゆっくり砂時計の粉

つめられたのが

解放され

あちこちに

スローな時間を降らしている

都市のように

 

 

 


隔月発行のリーフレットでは、このほかにもたくさんの素敵なこどもの詩を紹介しています。

リーフレットご購読ご希望の方はこちらよりお申し込みください。